univalent-logo.png Univalent Versatile Environment

■日本語公式サイト: https://w.atwiki.jp/univalent-ja 
■OSDN Univalent GNU/Linux : https://osdn.net/projects/univalentgnulinux/ 
■GitHub : https://github.com/njb-fm/univalent 
■開発元: 社団同人新日本放送 (https://njb-fm.github.io/ )

  • ベース: Arch Linux(ローリングリリース)
  • デスクトップ環境: LXQt / Xfce / Plasma / i3-wm / Cinnamon / GNOME / MATE / Unity

【オリジナルコマンド】

  • UniFetch (unifetch) オリジナルロゴを使用 ・・・Neofetchのフォーク。元々NeofetchにUnivalentのサポートを追加するためフォークが行なわれた。バージョン1.3より「neofetch」コマンドでもUniFetchが起動するようになった。
    Unifetch.png

  • Univalent Hello (univalent-tools) ・・・Bashとwhiptailで書かれた簡易保守ツール。
    univalenthello.png

  • DNFPac (dnfpac) ・・・FedoraなどのDNFの構文でPacmanを操作するラッパー。23.05にて搭載。
    dnfpac.png


概要

Univalent GNU/Linux(ユニヴァレント・グニュー・リナックス、略称UVE)とは新日本放送(NJB)が開発をするArch系ディストリビューションである。名称の由来は「univalent」(1価:単一のソースコードリポジトリにより開発されるから)と「universal」(一般的:誰でも使い易いように工夫を凝らしている)、「valiant」(勇敢:NJBの活動の爪痕を残す)、「entertaining」(面白い:使用感にも調整がなされ、使っていて楽しいOSを目指している)であり、略称「UVE」はこれに由来する。

毎月初めにインストールメディアが公開され、これを以てバージョンアップとしている。2023年5月及び6月版は開発者の多忙により開発が行なわれない予定であり、7月まで空白期間が発生するとしていたが、上流にてリポジトリの統廃合が行なわれた ため、NJBは23.05版を5月24日9時から順次公開すると表明した。しかしOS内部の不具合の発覚や、その後の修正版アップロードの不具合により23.06の公開と23.07のキャンセルが同時に発表された (局長曰く「なんかムカついたから」)。

USBからインストールできない問題が発覚し、23.06.1が2023年6月22日以降順次公開される予定 。なお7月よりOSの名称を「Univalent Versatile Environment」に変更する予定 であり、結果的にこれがUnivalent GNU/Linuxとしての最後のリリースになる。


特徴

  • Arch Linuxベースであるため、待っているだけで最新のソフトウェアがじゃんじゃん降って来る。
  • インストールはCalamaresを使うため極めて簡単。
  • Firefox、LibreOffice、VLC、電卓(フレーバーによって異なる)など日常利用のためのソフトウェアが揃っている。
  • Fcitx5とAnthy Unicodeによる日本語入力を実装。Mozcやlibkkcなど他のエンジンへの入れ替えも可能。
  • GUIによるソフトウェアセンター「Pamac」でソフトウェアのインストールも簡単にできる。
  • デスクトップフレーバーは8種類開発されている。
  • インストール時にカーネルの選択ができないが、今後実装予定である。 なおArchでは「archinstall」によって選択できるようになっている。

デスクトップフレーバー

上記の「universal」「entertaining」の精神で、8種類のデスクトップフレーバーが開発されている。
下記の他、「Kamuriki Linux」のテーマを移植したLXQt版や「UKUI」(Kunivalent)、「LXDE」(Lunivalent2)、「LXDE-GTK3」(Lunivalent3)が実験的に開発されている。
かつてはUnity7版も存在した。

外観は主にWindows風であるが、i3-wm版のみ他と操作性が異なる。またGNOME版はUbuntuのような操作法を実現している。

LXQt (Univalent)

筆頭フレーバー。軽量級。

Xfce (Xunivalent)

KDE Plasma (Punivalent)

1.png

i3WM (Uni3valent)

タスクバー「Polybar」と組み合わせている。
1.png

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ソフトウェアランチャー「rofi」を開いた様子。

Cinammon (Cunivalent)

GNOME (Gunivalent)

拡張機能により、Ubuntuのような操作性を実現。
gunivalent-2306.png

MATE (Munivalent)

Budgie (Budgivalent)


<レビュー記事・動画> 管理人記載

Univalent GNU/Linux 23.04 をインストールしました  2023年4月29日

記事: INSUKO.NET 様 https://insuko.net/